竜宮城に帰りたい。



***


翌日ーー


「はよー」


あれ、今日祐くん一人…?


「おはよう。」

「今日は晴んくで宿題片そうで」

「え、晴の家…?」

「おう。」


だから祐くんだけなのか。


「宿題あるな?」

「も、もちろん!」

「それ持ってき〜」

「うん!すぐ準備する。」


寝室に戻ると、ゆかりが布団の中でう〜んとうなった。


「ゆかり、行かないの?」

「んー…」

「祐くん待たせてるから先行っちゃうよ?」

「うるさいなぁ…」

「もう!」


さすがに最近動きっぱなしで疲れたんだろう。

昨日もおばあちゃんと遠くまで買い物に行っていたし。


仕方なくゆかりを置いて、晴の家へ向けて出発した。




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