ライバルやめます。

「･･･うん、あのね。」


少し俯いて言いにくそうにしている


私は何も言わずに待つ


「あの、･･･私、律くんのこと好きになっちゃったみたいなの。」


「･････！」


少しの間、体が固まっていたのが分かった


「ごめんね。本当にごめん。夏海が律くんのことずっと好きだったの知ってるのに･･･」


今にも泣きそうな顔で謝る柚月


そんな顔されたらいいよ。って言うしかないじゃん･･･


「･･･いいよ。てか私、律の彼女でも何でもないしさ！もう謝らないで！」


ニコッと笑う。けど多分顔はすごく引きつってると思う