Show me love.
「あっ、荘だ!」
影踏み鬼のルールを教えてもらい暫くやっていると、一人の子供が噴水の近くを指差して言った。
それに続くように、他の子供達も“荘”という名前を口に出す。
鬼だったホタルは、足を止めて噴水近くを見た。
沢山の機材や人。
その真ん中に立つ二人の男女。
どちらもホタルに負けず劣らずの美形だ。
「おねーさん、荘知らないの?」
興味なさそうにしているホタルに、一人の子供が問う。
ホタルは正直に頷き、誰かと聞いた。