未完成恋愛

「お…岡崎…」


どうすればいいかわからずに困っているオレの様子を知ってか知らずか…
岡崎はオレの目を見て…鼻で笑うように言った。


「少年。大人のキスを教えてやる」



そう言うと彼女は強引にオレにキスをしてきた。


「…!!」


初めてのキスを
まさかこの女とするとは思わなかった。

唇の感触なんか…オレはそんなのを感じる余裕もなかった。

だっていきなりだぜ!?

心の準備もムードも何もない
そんな事を考える間もなくオレはさらに新たな体験をする。


…?!なんだコレ…!?




彼女は舌を入れてきたんだ

オレの舌にまとわりつくように彼女は舌を絡ませてくる。

オレはもちろん初めての感触で…気持ち良いとかなくて…拒絶したいのに、更に岡崎はオレの唇を求めていた。


長いキス…



苦しくなってきて強引に彼女を引き離そうとした。
唇が離れた瞬間
オレは思わず声をあげた。



「先生…っ!!」



岡崎は瞬間、動きを止め…またオレに抱きついてきた。
だけどさっきみたいな力は入ってなくて、ただもたれかかっているみたいだった。


「…岡崎？」

「…」


岡崎はそのまま眠っていた…