未完成恋愛
【4】恋。をした
キスをすればする程、オレは頭が真っ白になってゆく…

この前のキスよりも長いかもしれない。
あの時と比べて、今のオレは岡崎の事が好きだって自覚している分、自分の方からも積極的に舌を絡ませていた。

でも…

オレは初めての事でどうすればいいのかわからない。
長いキスを止めてオレは彼女を抱きしめた。

まずは背中…腰、身体のラインに沿って手を滑らせていく。やがて彼女の胸に触れた…


彼女が敏感に反応する

オレは…戸惑いながらもその胸を浴衣の上から揉みだした。
柔らかい感触…

素肌に触れたいのに…浴衣の帯が邪魔してる

「これ…どうなってんだよ?!」
「…あ…ここ…が…」
「あ。外れた」

緩んだ帯を外し…オレは岡崎の浴衣を脱がそうとした。

―だけど

一瞬…手が止まった。
浴衣の下から覗いた岡崎の肌…本来ならドキドキするはずの光景なのに。


身体に残るいくつかのアザ…

彼氏にやられたんだと思うとオレは苦しくなった。

「…見ないで…」

岡崎が隠そうとした手を止め、オレはそのアザにキスをした。

癒したい

彼女を救いたい…


傷ついた彼女


それなのにオレは優しく彼女を抱けるだろうか…
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