学校のカイダン
私は優を連れて屋上にきた。

「ねぇ、誰も、愛海と未来ちゃんのこと覚えてないんだよ...」

こくりと頷く優。

「なんで私たちしか助からなかったの...?」

両目から涙が溢れてくるのが分かった。

優は黙ったまま私の隣に座っていた。

それから少し時間が経った。
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