学校のカイダン
「逃げよう...」

那由が廊下を走る。

優が私の腕を引いたまま那由を追いかける。

トントントン...

足音は徐々に近づいてきている。

「早く...!」

廊下の突き当たりに来て階段をおりる。

目指していた図書室があった。

「今はここしかないわ...緑色のガラスの欠片を探そう...」

那由が私と優を見た。

ガラガラガラッ...

図書室の扉が開いた。
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