朝焼け
離したくない気持ち。
「薫ちゃんと付き合う事になった。」



呆然としながら、隣りに居た晃に言うと、




「これでお前も彼女持ちだな☆」



と言われた。




でもさ。




「通常、どの位付き合ったら触れていいのか、とか分からないんだ」



薫の髪に触れられる日を思い描きながら晃に相談する。



晃は少し考え、
やがて口を開いた。

「…速攻?」



「へ?」



「次に会った時とか?
眠たくない?とか言って布団に…」


慌てて晃の言わんとする事を遮る。



…俺は。




薫を




大好きなあの子を!




大事にするんだっ!!





焦って変な事しようとして





嫌われたくないだけなんだけど。




でも、こうゆう気持ちも大事だと思う。





俺は常日頃から心掛けておかないと




その気持ちを



忘れてしまいそうだから。




薫を大事にするんだ。






心の中で



「これから、ヨロシクね。大事にするよ」




と言ってみる。







…絶対、面と向かって、




直接は言えないけど。




こんな俺だけど。




君を想う気持ちは、




誰よりも




強いと思ってます。





これから、ヨロシクね?





君に嫌われたりしないように



努力するよ。
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