朝焼け
一体何だって言うんだ?
俺達を追い出したかと思えば次は薫が追い出されてしまった。
部屋に入るなり由美が、
「雄君さ、昨日薫とずっと2人だったんだよね?」
…何を聞きたいのか解らないが、
「そうだけど…」
と、答える。
「何で何にもしてないの??」
えっ?!
それを聞きたかったの?
「薫と約束…したから」
「ふーん…。それだけなの?」
なおも突っ込んでくる。
正直に言うべきか…
イイや、言ってしまえ。
「俺さ。今の学校卒業したら、、フランスに留学しようと思ってんだ」
「留学ねぇ…どの位?」
「2年間」
「で。何が関係するワケ?」
「2年間も薫の側に居てやれなくなるから。
深い関係…て言うのかな?になってしまったら。
怖いんだ」
「…怖い?」
「俺が居ない間に薫の前に俺なんかよりイイ男が現れて薫を奪われたりとか?
離れてる間に薫の気持ちが冷めたりしたら?
だから俺がフランスに行くまでは。
キレイな体のままで居させてあげた方がいいんじゃないか。
って思うと、何も出来なくて…
勿論。約束したから、ってのも、大前提だよ?」
と、言うと由美は満足そうに頷いた。
「薫の事。大事にしてあげてね。
助言になるかは解らないけど。
薫はたったの2年なら、待てると思うよ?」
「そこはやっぱり…分からないよ。
何が起こるか解らないじゃん?」
「まぁな」
と、晃。
「てかさ。そろそろ薫ちゃん入れてあげた方が良くないか?」
「そうだね。薫~」
と由美が呼ぶ。
薫が部屋に入ってくる。
今の話…聞こえて無いよな。
いつかは話さなきゃいけない話だけど。
今は、そんな事を気にせず笑って居たいんだ。
…ワガママかな。
悲しませてゴメンね、薫。
俺達を追い出したかと思えば次は薫が追い出されてしまった。
部屋に入るなり由美が、
「雄君さ、昨日薫とずっと2人だったんだよね?」
…何を聞きたいのか解らないが、
「そうだけど…」
と、答える。
「何で何にもしてないの??」
えっ?!
それを聞きたかったの?
「薫と約束…したから」
「ふーん…。それだけなの?」
なおも突っ込んでくる。
正直に言うべきか…
イイや、言ってしまえ。
「俺さ。今の学校卒業したら、、フランスに留学しようと思ってんだ」
「留学ねぇ…どの位?」
「2年間」
「で。何が関係するワケ?」
「2年間も薫の側に居てやれなくなるから。
深い関係…て言うのかな?になってしまったら。
怖いんだ」
「…怖い?」
「俺が居ない間に薫の前に俺なんかよりイイ男が現れて薫を奪われたりとか?
離れてる間に薫の気持ちが冷めたりしたら?
だから俺がフランスに行くまでは。
キレイな体のままで居させてあげた方がいいんじゃないか。
って思うと、何も出来なくて…
勿論。約束したから、ってのも、大前提だよ?」
と、言うと由美は満足そうに頷いた。
「薫の事。大事にしてあげてね。
助言になるかは解らないけど。
薫はたったの2年なら、待てると思うよ?」
「そこはやっぱり…分からないよ。
何が起こるか解らないじゃん?」
「まぁな」
と、晃。
「てかさ。そろそろ薫ちゃん入れてあげた方が良くないか?」
「そうだね。薫~」
と由美が呼ぶ。
薫が部屋に入ってくる。
今の話…聞こえて無いよな。
いつかは話さなきゃいけない話だけど。
今は、そんな事を気にせず笑って居たいんだ。
…ワガママかな。
悲しませてゴメンね、薫。