背番号6、最後の青春
それから少し花梨と話したが、結局は何も解決しないまま練習が始まってしまった。
さすがに練習中にまでその噂について考えるのはやめて、練習に集中した。
しかし、例えば同じグランドで練習してる周りの部活のやつら、例えば今下駄箱から出てきた集団、
冷たい視線は相変わらず突き刺さりどうも気になる。
部員たちもその噂とやらについて知っているのだろう、冷たい視線に気付いているようだった。
休憩をはさみ練習を再開すればさらに鋭くなる視線。
無理もない。俺が今いるのは本来弘也のものであった場所なのだから。
…背番号交換の方が、階段から落ちたのより早かったのだけれど。
休憩時間になり、気にせずにお茶を飲んでいると、ヒソヒソという話し声が聞こえた。
内容は分からないが、チラッとこちらを伺いながら、隣の部活の女子たちが話している。
…女子ってめんどくせえな。