背番号6、最後の青春



「あ、花梨に俊太じゃん。よく来たな」

弘也の言葉に振り返ると、確かにそこにはバカップルのお2人が立っていた。

「暇だったからね」

そう言い弘也になにやら手渡した花梨に、弘也はへーっと興味なさそうに呟いた。

「暇でもカップルで来るのは、非リアの俺に対する嫌味だな。このバカップルが」

受け取ったものを広げながら、弘也はグチグチとそんなことを言う。

…まあ、確かにそのとおりではある。

「バカップルとはなによ、バカップルとは」

ムスッとしながら花梨は弘也の頭を小突いた。

痛っと言った弘也は、花梨たちがくれたゼリーを開けて食べ始める。

「もらったものすぐ食べるなよ。それより、真矢とはなんか話してたの?」

弘也の枕の隣に置かれた地図を指差しながら俊太がそう言った。

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