背番号6、最後の青春
夏の大会がもう少しとなれば、選択肢はないに等しかった。
夏の大会、見に行けるのならきっと弘也ははってでも見に行くはず。
俺が、「自分は出れないのに見てて悔しくならないのか」と聞くと、弘也はきっとこう言うのだ。
「悔しさなんて応援してて忘れちゃうさ。仲間を応援してたら、悔しがってる暇なんてないから」と。
弘也はそういうやつだ。昔から、小学校でレギュラー入りしてない頃からずっと。
弘也がずっと、必死に応援して励ましてくれていた。
だから俺も、弘也が試合に出た時、悔しさなんてあまり感じなかったんだ。
大声で、応援をしていたんだ。
「夏の大会、見に行くの?」
花恋ちゃんが恐る恐る弘也に尋ねた。
弘也はニコッと笑みを浮かべたあと、
「そのつもり!」
と言って俺の方を向いた。
…多分、先生に確認してきてほしいのだろう。