六芒星の記憶




こうして始まったジュリアの踊り子としての仕事。



たくさんの人が店に来てくれるようになり、売り上げも好調だ。




イヨとヨルはその売り上げで、ジュリアに給料を渡しつつさらに踊り子の衣装を作ったりしている。




それが2人にとっての楽しみでもあった。







さらに時が過ぎ、イヨとヨルと出会ってから7ヶ月が経った頃。



ーーーー大分お金、たまったな…。





こんなにはやくお金が貯まったのは早く旅にでて、記憶を取り戻さなければならないジュリアを思って2人がしてくれたことだ。



最初ジュリアは2人に申し訳ないから、自分で出します。と言ったが、



『せめてここにいる時だけは、無理せずにリラックスして欲しい。』



という2人に説得させられ、ほとんど給料を使わずに貯めることができたのだ。




それゆえにジュリアの持っている金額は、旅の用意をするのに十分なくらいになっていた。



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