連なる恋心
まず、出会いから。

琳夏side

①琳夏side

琳夏とアリスが話す

私は時々、夢を見る。
ふしぎな夢。
その夢は、飛行機に乗ってるみたいに、びゅんびゅん、とにかく速い。
なんか...過去を辿るみたいな...。
そして、ハッと目が覚めたときには、忘れちゃうんだ。なんだかフワフワして...
「────か!!」
遠くから声が聞こえる。
「────んか!!」
ああ、夢を見てるのね。
「琳夏!!」
ハッと意識を戻す。
「ああ、アリス」
アリスは私の親友。とても小柄。146cm。中3なのに高いツインテールが似合うという子供っぽ────いや、可愛さだ。名前はアリスじゃなくて、苗字が有栖川だから、アリスと呼んでる。
「ああ、アリス、じゃないでしょ。大丈夫?琳夏」
授業中なので小声だけど、アリスが心配してるのはよく分かる。
「大丈夫って?」
「さっきからボーっとしてるし。アレでしょ、お父さんの再婚の...ことだよね」
再婚というところだけ声を潜めて申し訳なさそうにいうアリス。
「違うよ...」
私は否定した。
でもホントは当たってる。でも言ったらお父さんに申し訳ない気がして、なんとなく否定した。
ぎゅっ。胸がきしんだ。
ふうん、とうなずいたアリスは、ぐいっと身を乗り出し明るい顔で言った。
「でも良かったじゃない、琳夏、お母さんに甘えたりできるようになるのよ」
「でも...」
アリスはわざと、明るい顔で言っている。私が少しでも、明るく前向きに考えられるように。
親友だからそうやって優しくしているわけじゃない。アリスは誰にでも優しい。だから委員長になるのだ。
キーンコーンカーンコーン。
チャイムがなった。
「リンカ、帰ろっ」
アリスの優しい笑顔。
泣きそうになる。
前私は、イジメを受けた。その時アリスは、私を抱きしめてくれた。
鼻水をアリスの制服に少し付けてしまったことを、優しい彼女は後になって言及しなかった。いや、気づいてないのか...?
「今日からだよね、同居」
アリスの言葉に私はうやうやしく頷いた。
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