風便り〜大切なあなたへ〜
私は大和の顔がちゃんと見たくて、一旦ベッドから降りた。
それから、大和の膝の間に正座しようと思って、大和の方を向いた。
大和はそんな私に気づいて、足を閉じた。
「真子、ここ座れよ」
「え?」
そう言って大和は太ももを叩いた。
私は少し戸惑った・・。
だって、そんなの、恥ずかしいよ・・。
「早くしろよ」
そう言うと大和は、私の手を引いて、無理やり大和の膝の上に、大和と向き合う形で座らせて、私を優しく抱きしめた。
「・・・」
「真子・・顔、真っ赤」
大和は優しく微笑んだ。
「だって、こんなの恥ずかしいよ・・」
「・・・可愛い」
そう言うと大和は、優しく私の唇に触れた。
私の顔はもっと赤くなって、心臓が大きく高鳴った。
「大和・・」
私は指輪をぎゅっと握りしめた。
大和は優しく微笑んでくれた。
「・・・それに、言ったところで、なにも変わらねえよ」
「え?」
「さっきの話の続き」
私は顔が赤いまま、大和を見上げた。
「俺が好きなのは、お前だけで、俺が付き合うのも、お前だけだ」
「大和・・」
「だから、断った」
そう言って大和は微笑んで、私の頭を優しく撫でてくれた。
「そしたら、あいつら、お前がどっなってもいいのかって迫ってきたから、軽く、引っ叩いてやった」
「え?」
女の子を、引っ叩いたの・・?
「真子に手出してみろ、お前ら、命捨てる覚悟はあるんだろうな?って」
「・・・」
「そしたら、あいつら、すぐに逃げていったよ」
そう言うと、大和は私をぎゅっと抱きしめてくれた。
「もし、あいつらが、お前に何かするようなことがあれば、俺が絶対に、お前を守ってやる」
「・・・」
「だけど、あいつら、何もして来なかっただろ?」
「うん・・」
「あいつらの覚悟なんて、そんなもんなんだよ」
そう言うと大和は、私の頭をぽんぽんと、優しく叩いた。
「あの後、何回かあいつら見たけど、いつも違う男と一緒で、男はみんな、困ったような顔してたよ」
「・・・」
「きっと、ああやって脅して、好きでもねえのに、男を取っ替え引っ替えして、楽しんでんだよ」
「・・酷い・・」
私は大和を見上げた。
「だから、あいつの彼氏も、あいつを守るために、別れたんじゃねえかな・・」
「そんな・・」
それじゃ、涼くんは、風香ちゃんのために、別れたの・・?
風香ちゃんを守るために・・?