風便り〜大切なあなたへ〜
「大和っ・・」
私は大和の胸に、顔をうずめると、どんどん涙が溢れてきた・・。
大和は優しく何回も、私の頭を撫でてくれた。
「真子・・お前は、俺が絶対に守ってやる。だから、俺から、絶対に離れるんじゃねえぞ?」
「うんっ・・私、絶対に大和から離れないっ」
そう言って私は、ぎゅっと大和を抱きしめた。
大和、ありがとう・・。
大和が一緒にいてくれるだけで、私、どんなに危なくても大丈夫だよ・・。
大和が守ってくれるって言ってくれて、すごく嬉しい・・。
前みたいに、別れるなんて言われたら、私、もう立ち直れないよ・・。
「大和・・」
私は大和を見上げた。
「なんだ?」
「ありがとう・・私、もう、大和がいないと、生きていけない・・」
そう言うと、大和は優しく微笑んでくれた。
「俺もだ。お前がいねえと、生きていけねえよ。お前の存在は、もう言葉じゃ表せられねえからな」
「大和・・」
私は指輪をぎゅっと握りしめた。
「・・真子」
「ん?」
「ちょっと、学校サボるぞ」
「え?」
そう言うと大和は私の手を取って、歩き出した。
私もつられて、歩き出した。
「大和?どこ行くの?」
「いいから、黙ってついて来い」
「うん・・」
そういえば私、ご飯の途中で出たから、鞄も何も持ってない・・。
大和、どこに行くのかな・・?
行き先を言われないのって、少し不安だよ・・。
大和は、いつもの私と歩くペースとは違い、普通に歩いているみたいで、私は小走りして、大和の後をついていった。
大和、背が高いから、リーチの差がキツイよ・・。
私と大和の身長差は、30センチくらい・・。
30センチって大きいよね・・。
私は少し苦しくなって、大和を見上げた。
「大和・・」
「悪い、真子。でも少し急ぎてえから、頑張ってついて来てくれ」
「うん・・」
大和が向かった先は、駅だった。
電車に乗るのかな・・?
だから、少し急いでいたのかな・・。
駅の中は、通勤で使う人で溢れかえっていた。