風便り〜大切なあなたへ〜
「うん、私なら、大和の口から言ってもらいたい・・」
「だろ?あいつの彼氏が、本当に風香の事を好きなら、遅かれ早かれ、あいつに話すだろ」
「・・・」
「好きなら、そのままになんか出来ねえだろうし、諦めきれねえはずだ・・昔から一緒にいるなら、尚更な」
「うん・・」
大和って、やっぱりすごい・・。
私はただ、風香ちゃんに、本当の事を話せば、風香ちゃんの為になると思ってた・・。
だけど、それだけじゃダメなんだね・・。
風香ちゃんの気持ちを考えて言わないと、余計に傷つけちゃうよね・・。
私、そこまで考えてなかった・・。
大和に言われて、初めて気付いた・・。
私、風香ちゃんの友達失格だよ・・。
いつも喧嘩口調の大和の方が、風香ちゃんのこと、ちゃんと分かってあげてる・・。
私って、なんで、こんなんなのかな・・。
私は胸が苦しくなって、息が詰まった。
鼻がツンとして、涙が溢れてきた・・。
「私っ、風香ちゃんの友達、失格だよ・・っ・・ただ、本当の事話せば、風香ちゃんの為になると思ってたっ・・風香ちゃんたちの気持ちも考えないでっ・・」
「・・お前は、純粋なんだよ。俺は捻くれてるからな。あいつも多少捻くれてるし、だから、俺も、あいつも、お前に惹かれるんだよ」
そう言って大和は優しく頭を撫でてくれた。
「大和っ・・」
私は大和を見上げた。
大和は優しく微笑んでくれた。
「だから、あいつらのことは、あいつらを信じて、ほっとけ」
「うん・・っ・・」
「俺たちは、俺たちの問題を解決しねえとな」
そう言って大和は大きなため息をついた。
「あのババアは、まだ何もして来ねえから、対処の仕様もねえけど、結城のやつは、早速、手、出してきやがったし・・」
「・・っ・・・」
「あいつこそ、捻くれてるからな・・素直で、純粋なお前に、惹かれたんだろ」
「そんなの、嬉しくないよ・・っ」
「真子・・」
「大和以外の人に好かれても、全然嬉しくない・・」
そう言って私は大和に抱きついた。
人目なんて、もうどうでもよかった・・。
大和は私の背中を、優しくポンポンと叩いてくれた。
私、どんどん我儘になってる・・。
大和の前だと、自分の気持ちを抑えられないよ・・。