嘘つきの世界で、たったひとつの希望。
プロローグ
もう、諦めていた。

誰かと関わる事も、誰かを理解する事も。

だって世界はこんなにも嘘つきで、真っ黒で。
何処に行ったって綺麗な景色は見えないもの。

そんな世界で生きていたくないのに。
逃げ出す勇気すらなくて。

私は今日もヒッソリと息をする。
< 1 / 336 >

この作品をシェア

pagetop