おためしシンデレラ


ジャガイモを電子レンジで3分ほど加熱して皮を剥き、コンソメを煮立てた鍋に放り込み、ブレンダーでつぶして牛乳を入れて簡単にポタージュを作る。

このブレンダー、使いやすい。莉子が持っているものより当然上位機種だ。同居の終わりに貰おうかな、どうせ使っている気配もないし。

莉子がそんなことを考えながら朝食の準備をしていると三村がシャワーを終えて背後に立った。

「お、スープまで作ったのか」

「はい、簡単なヤツですけど。すぐに用意します」

キチンと髪の毛も乾かしてセットし、白いリネンのシャツをさらりとベージュの綿のパンツと合わせただけなのに三村は何となく隙がない。

反対にもう何年も着古した白と紺のボーダーのストンとした部屋着のワンピースを着た莉子はどう見てももっさりしている。

スープカップをトレイに載せてテーブルに運ぶと三村がカップを受け取った。

「お待たせしました」

そう言ってテーブルについた莉子の前にベーグルサンドが2つ置かれている。好きな方を取れということだなと理解してスモークサーモンとアボカドのサンドを選んだ。

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