不器用な恋に、口付けを。








「…いい、よ」








やっとのことで返事をしたあたしは直ぐに俯いてしまう。



晃介の前だとろくに肯定なんかしないもんだから、…恥ずかしくて、キュッと口元に力を入れた。




「…ん。リョーカイ」




ピクリ、と肩が揺れる。




ああ…こんなんで当日は頑張れるんだろうか。


クスッと軽く笑った晃介は席を立つとあたしの頭をクシャクシャと撫でて、喫煙ルームから出て行ったんだ。



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