不器用な恋に、口付けを。




ケーキも自分で作ろうかなって思っていたし、慣れないお菓子作りも空き時間に練習しては失敗して。





「このプレゼントだって、めっちゃくちゃ悩んだしっ──、」





なのにあたしの想いは砕かれた。



それに付け加えて会社では課長に全否定されて、何もかもどうでもよくなったの。



弄ばれて、蔑まされて、…だから日高さんに慰めてもらおうとした。



関係ないじゃん。晃介には。



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