運命のヒト
君のいない世界
ジリリリリリン!
目覚ましの音で目が覚めた。


俺は目覚ましを止めようとベッドから出ようとした‥‥が。


あれ?ここどこだ。


よく見ると、ここは最初に大学生だった頃に住んでいた俺の部屋だ。


え!?


鏡を見ると知らないやつがうつっていた。
明るい茶髪で痩せている男‥‥って昔の俺だ。


あれ!?!?夢か??
あ、まさか‥‥昨日の占い師とのやりとりを思い出した。


「まじかよ‥‥。」


こんなことってあるのかよ。
暫くは頭がついていかず、呆然としていた。


近くにあった一昔前の携帯電話を開いてみる。
電話帳にユミの名前はまだ登録されていない。
そっか‥まだユミに出会う前なのか。


そう。たしか来月の頭くらいに、ユミが俺と同じコンビニのバイトの面接に来るはずだ。
そう。そこで俺らは出会ったんだ。


もう大学の単位はほとんど取り終わり、就職も決まっていた俺は、バイトくらいしか予定がなかった。


ユミに早く会いたいなぁ。
そんなことばかり考えながら毎日過ごしていた。


しかし、来月の半ばが過ぎてもユミは面接に来ない。


「店長、最近誰かバイトの応募きました?」

「いや、最近はきてないよー。」


何故だ。おかしい。
俺が過去の何かをもう変えてしまっているのか。
あ、そうだ!


俺はユミの昔のマンションに行ってみることにした。
しかし、その部屋から出てきたのはまるで知らないおじさんだった。


ユミの大学にも行ってみた。
あ、あの子、たしかユミの友達の‥‥。


「ねぇねぇ、ちょっとごめん。ユミって子知ってるよね?ここの学校の。」

「はい??いえ、知りませんけど‥。」


いったいどうなってんだ‥。
この世界からユミはいなくなっちまったのか?
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