【完】好きだから【完】

「…そしたら、瑠璃の声が聞こえてきて…夢かと思った。」


「ゆめ？」


「あぁ。瑠璃の口から好きって言われる…都合のいい…夢かと思った。」


「…………」


「ずっと…好きだった女の子がやっと、俺の彼女になるんだ…夢だと思うだろ？」


「恭君…こんな私でもいいの？」


「瑠璃がいいの…大好き……俺と付き合って下さい。」


「恭君……」


涙が溢れる。


大好き……こんなに私を思ってくれて……助けてくれる。


本当に恭君が


「大好きだよぉ。恭君………ごめんね、いっぱい傷つけて……ありがと……私を…すきに……なって…くれて……」


「瑠璃、別れるみたいだよ、それ…」


本当だ！


間違えた………


「恭君…これからも…ずっと……よろしく……ね。」


「うん、当たり前！」


そう言って本当に嬉しそうに笑った恭君………


こんな幸せってないよね。


恭君……大好き。