潮風とともに
二人が覗き込むようにしてスマホをみる。
「うっわ!何この美男美女。。。これはいい男捕まえたわー。瑠碧とお似合いね?」
美香さんがそう言うとスマホをこちらにさしだした。
それを受け取り画面を見ると、ビーチで撮ったもので波瑠が優しく微笑んでいた。
「瑠碧、すごく、いい顔してる。正直、連休中は心配してたの。もう仕事、辞めるんじゃないかって。
瑠碧、仕事大好きで彼との話なんて今まで全然聞かなかったけどさ、、、それでもあんなことになったら、さすがに落ち込んでるんじゃないかなって二人で心配してた。」
彩花さんが少し涙目になっているのを見て、私まで瞳が潤んだ。
「でも!この瑠碧の表情を見て安心したよ。。。
彼の事が大好きなのも、伝わってくる。
今度こそ、掴みなさいよ?」
結婚をしている二人が応援してくれるのなら、心強い。
「ありがとうございます!私、絶対に幸せになります!!!」
私かグラスを掲げると、二人も同じようにしてくれて、もう一度乾杯をした。
それから約二時間。まだ平日なこともあって、早々にお開きになった。
彩花さんの旦那さんが迎えに来てくれて、美香さんも私も一緒に送ってもらう。
「田中支店長、ありがとうございます。」
私が後部座席から身を乗り出してお礼を伝えると、ミラー越しに目が合い、
「気にしないで。元気そうで安心したよ。」