潮風とともに



凄い。どんどん案が出てくる。


「弘人さん、楽しみにしていますね。企画、通りますように。」


私は願わずにはいられなかった。



「瑠碧ちゃんの為って言ってあげたいけど、波瑠のためかな、、、こいつがこんなに頼って来たことなんてなくてね。本気で瑠碧ちゃんを、思ってる姿に協力したくなっあんだよ。

それで自分のホテルに新しい部門を作るとか、無謀かもしれないけど、俺にとっても次期社長としての後ろ楯が欲しいのも確かだから。

一緒に頑張ろう。

4月、待ってるからね。」




弘人さんが波瑠のことを弟のように思っているのは伝わってきていた。
こんなにたくさんの人に思ってもらえて、
本当に幸せなことだな。。。





そして、休みあけ。


私は休憩時間が終わってすぐに彩花さんの元へと向かった。


「彩花さん、今よろしいですか。」


緊張のためか、声が固くなってしまう。



「瑠碧、どうしたの。何か問題でもあったの?」


彩花さんはパソコンの手を止めて私を座ったまま見上げる。



「相談がありまして、ここじゃちょっと……」


私が回りを気にする素振りを見せると、彩花さんが立ち上がってくれた。


「わかった。第一会議室に行こうか。

ちょっとミーティングしてくるから。なにかあったら電話して。」


近くにいたスタッフに彩花さんが声をかけてからフロアーをでた。
< 155 / 236 >

この作品をシェア

pagetop