潮風とともに
そう言ってくれた彩花さんの顔は優しく微笑まれていた。
「っ!ありがとうございます!!!
3月まではしっかり頑張ります。」
私はそう言うと、用意をしていた辞表を手渡した。
「瑠碧、困った事があったらいつでも言いなさい。
3月までの披露宴はしっかりやってもらうからね?」
「っはい!!!」
それから仕事の話を少しだけしてから、フロアーに戻った。
仕事はいつも通りに進み、土曜日の夜。
明日はまた披露宴があり、最終確認をしてから帰宅するともう、時刻は21時になっていた。
ソファーでひといきついていると、バッグの中でスマホが鳴るのが聞こえてきて、バッグからスマホを取り出すと、耳にあてた。
「もしもし。波瑠?今帰ってきたよ」
「お帰り。お疲れ様。ごめんね、こんな時間に。」
波瑠の声が聞けて幸せな気持ちになる
「大丈夫だよ。私も今から電話しようと思ってたんだ。」
今日だったよね?社長に話をするの……
「弘人と、今日社長に話をしてきたんだ。
新しい部門を作るとなると、建設費もかかるし、人件費もかかる。
それだけのものが見込めるのかって聞かれた。
そこは弘人が説明してくれて……
やってみろって。」