潮風とともに
私の泣き叫ぶ声が聞こえたのか、病室のドアが勢いよく開いてお父さんとお母さん、みきちゃんが入ってきた。
「瑠碧ちゃん!!!」
お母さんがベッドサイドまで来て心配そうな声を出して頭を撫でてくれる。
「っあ、赤ちゃんがっっ。
波瑠の、波瑠の赤ちゃんっっっっ!!!!
いやぁぁぁぁぁぁああ!!!!!!!!!!!!!!」
お医者さんも入ってきていて、看護師さんに何か指示を出している。
「瑠碧っ、落ち着けっ、」
波瑠がぎゅっと、抱き締めてくれる。
私はその腕を握りしめた。
看護師さんが何か処置をして出ていく。
病室にはすすり泣く声が聞こえる
私は先程より落ち着き、窓の外をぼーっと見つめていた
波瑠はさっきから変わらずに私のベッドに座り、私を抱き締める。
すると、また勢いよく扉が開いてうちのお父さんとお母さん、お兄ちゃんに早苗さんまでが飛び込んできた。
「おかぁさん……」
私は茫然と扉の方を見つめた
「るあっ、大丈夫なの?連絡もらって驚いてっ!」
お母さんが涙を流しながらベッドサイドまできた。
「お父さん、お母さんすみませんっっっ。
俺が着いていながら、瑠碧をこんな目に合わせてしまってっ。。。
それに、お腹の赤ちゃんも守れず……
本当にすみませんっ。
一生守るって約束したのにっっっっ。」
波瑠が涙を堪えながら苦痛に満ちた顔で床に膝をつけ、おでこを床にこすりつけた。
っはるっ!!!
「はるっ、辞めて。そんなことしないでっっ、!」
私は思わずベッドから降りて波瑠に駆け寄ろうとしたけど、波瑠のお母さんに止められてしまった。