潮風とともに


「そうやね。次は冬かなー。それ以前にまた来たいな。」

「うちと休みが合わなくても、これからは弘人さんと休み合わせてきたらいいんやし、すぐだよ!」

私は美穂の背中をポンと叩いた。


私も美穂も同じ。

好きになった人と、離れて暮らさないといけない。


でも少し心強いよね。



「そうだよ。美穂。俺も休み作って大坂にいく。
ちゃんと波瑠も連れてくから瑠碧ちゃん安心して?」

そうにっこり笑って弘人さんがいった。


その後のレザークラフトも、
好きな形を選んで、文字や模様を打ち付けていく作業が楽しくて、みんな真剣に作った。


キーリングを選んで、私は波瑠に、波瑠は私に作ってくれた。

波瑠が作ってくれたキーリングは
ハイビスカス模様にお互いの名前と昨日の日付が入っていた。


付き合った日付だよね?

そう思うと、嬉しくなった。

「可愛い!波瑠ありがとう!!!」

私はさっそくキーケースから部屋や車、会社のロッカーの鍵を取り外してキーリングにつけ直した。

「瑠碧もありがとう。大事にする。」

波瑠も同じように付け替えてくれて、
二人で顔を見合わせて笑っていると、

前から咳払いが聞こえてきた。

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