恋する姫

「行っておいで」

私の中で何かが崩れた。

「うるさいっ!!私はもう晴貴の婚約者じゃないのよ?!?!行ったって何もかわりやしないじゃない!!!」

真樹を無理矢理、外へと追い出した。

「私は、もう晴貴の婚約者じゃないの・・・」

なんどもそう呟いた。

別に晴貴のこと好きじゃない。

だけど、なんでかな?

涙が溢れるんだろう?


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