非現実が現実に
猛スピードで走ってくる。

「ん?」

「ハァハァっ
あのね…」
「ごめん!
あたし、いろいろと由香に言い忘れてたことがあって…

雪弥くんがまだ由香のことを諦めてないこととかっ!

だから、由香ずっと友達としてみてたみたい…

ほんっとごめん!」




おいおい、まじか。

だからどんだけアピっても効果なしなわけだ。

まず、恋愛としての意識をしてないみたいだったからな。

まあ、過ぎたことを責めても仕方ないんだけどな…

「まあ、今から体育祭まで頑張るよ」
「な?優人。
アドバイスとか、たのむぞ?」

「あ、あぁ。」


ん?なんだよ…

優人、ボーッとしやがって。

何見てたんだ?

視線の先をたどる。





ゆか…り?

おい、こいつ由香のダチのこと見てたぞ?

まさかっっ!

これは使えるな。

ありがと、優人。笑
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