舞い散る桃蝶
そう言って後ろを向くように言われた俺は
その首飾りをつけられた。
外そうにも外し方がわからず
戸惑っていると笑ってみている柚姫
「お前…そっちの方がいいな」
柚「え?」
「笑った顔は自然の方がいい」
目を見開きながら驚き、
何度かまばたきをするとまたそのままの
笑顔を見せてくれた。
結局、首飾りは俺がつけることになり
そのかわりと言って俺は自分の使っていた
髪留めを渡した。
柚「あの…土方さん…私はここで何をしたら」
「そうだな…明日、近藤さんにでも聞いてみる」
柚「ありがとうございます」
そういやぁ…兄さんの事は聞いてこないのか
目が覚めたらいないのに…
まさか、我慢してんのか?
「あ…」
柚「兄さんなら大丈夫ですよ」
自分の心が見透かされたようで驚き、
目を見開いているとクスクス笑いながら
立ち上がり外を眺めていた。
柚「兄さんが黙っていったのなら
待つだけです」
「信頼してんのか」
柚「生きていた…それだけでいいんですけど」
欲張りですね、といいながら
頬から流れたものを俺は見逃さなかった。
その瞳から流れた涙を綺麗だと思ったのは
今は俺だけの秘密にしとこう、
「さっさと寝ろ…また熱が上がるぞ」
柚「はい」
守らないといけない…か…
そんな事、思えるような性格しねぇんだがな
こいつを見捨てたら駄目だと感じるのは何故だ