堕天使と呼ばれる女
あまりの爆弾発言に、聖羅は絶句した。
聖羅は、確かに組織から追われる立場ではあるが、組織に対して直接、攻撃を加えたりしないから、組織側も躍起になって聖羅を殺しに来ないという実状がある。
和也は、その暗黙のルールをぶっ壊してくれと言いに来たってわけだ。
「あんたの願望に、私が命を賭けてまで協力してやる義理はどこにも無い!」
「確かに無い。
俺には7つ下の妹がいて、組織でモルモットになっている。
元々、体が弱いんだ…
俺はあいつを助けたい…」
しばらく、沈黙が続いた。
聖羅は、コーヒーを一口飲んで考える。
つまり、助け出すだけでは、組織に追われてまともな生活は送れない…
体が弱いなら、尚更だ。
組織は国家レベル。組織を裏切った者は、病院にかかる事すら出来なくなる。
だから、組織そのものを潰したいってワケか…
「聖羅だって、組織を憎んでいるだろう?」
「憎んだって、そこからは何も生まれない。
そういう風に考えるのは、もう止めたの。
和也から聞いた事は、口外しない。
だから、悪いけど他を当たってちょうだい。」
「じゃあ、どうして聖羅は人助けをするんだ?」
聖羅は嘲笑しながら返した。
「人助けなんてした覚えは無いわ。」
「今日は、自殺しようとしたオッサンを助けたよな?」
聖羅は、確かに組織から追われる立場ではあるが、組織に対して直接、攻撃を加えたりしないから、組織側も躍起になって聖羅を殺しに来ないという実状がある。
和也は、その暗黙のルールをぶっ壊してくれと言いに来たってわけだ。
「あんたの願望に、私が命を賭けてまで協力してやる義理はどこにも無い!」
「確かに無い。
俺には7つ下の妹がいて、組織でモルモットになっている。
元々、体が弱いんだ…
俺はあいつを助けたい…」
しばらく、沈黙が続いた。
聖羅は、コーヒーを一口飲んで考える。
つまり、助け出すだけでは、組織に追われてまともな生活は送れない…
体が弱いなら、尚更だ。
組織は国家レベル。組織を裏切った者は、病院にかかる事すら出来なくなる。
だから、組織そのものを潰したいってワケか…
「聖羅だって、組織を憎んでいるだろう?」
「憎んだって、そこからは何も生まれない。
そういう風に考えるのは、もう止めたの。
和也から聞いた事は、口外しない。
だから、悪いけど他を当たってちょうだい。」
「じゃあ、どうして聖羅は人助けをするんだ?」
聖羅は嘲笑しながら返した。
「人助けなんてした覚えは無いわ。」
「今日は、自殺しようとしたオッサンを助けたよな?」