俺たちの妹・3
「みぃ、大丈夫だからゆっくり深呼吸しよ。ふぅーだよ」

葵が手を握りながら呼吸の仕方を教えてくれた。

「っっ、ふ…ふぅー」

「そうそう、上手だよ。力を抜くのが大事だよ」

「はい、終わり。みぃちゃん頑張ったね。谷口もありがとう。みぃちゃん初めての診察で力、ガチガチに入ってたから助かった」

まだ、違和感はあるけど終わって良かった。


診察室へ戻ると椅子に座った守山先生と葵がいた。

「みぃちゃん、お疲れ様。生理痛辛かったね。子宮も卵巣もとてもキレイだったよ。だから、今は病気が隠れているとかではないよ。ただ、生理中の症状が酷いのは、月経困難症の症状だね」

「月経困難症……」

何だか凄い名前。

「生理中に腹痛や頭痛、吐き気が酷くて、日常生活を送るのが難しくなる症状の事を言うんだ。生理痛が酷い場合、子宮内膜症や、子宮筋腫という病気が隠れていることもあるから、今回きちんと病院を受診してくれて良かったよ。生理痛だからと言って放っておくのが一番ダメなんだよ。痛みや症状を緩和させるためにピルを処方しておくね。みぃちゃんは、毎日飲む薬とかはあるかな?」

守山先生の説明で、病気が隠れてる訳じゃないって、事はわかってホッとした。

これ以上、みんなに迷惑は掛けられないし…

そんな事を考えながら聞いていたから、突然質問されて驚いた。

「あ、えっと……」

そう言いながらお薬手帳を探すためカバンを漁る。

「守山先生。みぃは喘息と貧血があるので、予防薬飲んでます」

「谷口、どれかわかる?」

「あ、はい。吸入薬はこれで…内服薬はこれです」

「ありがと。んーそうかー。ちょっと一緒に飲むのはマズいな。担当医誰だっけ?」

「山内先生です」

守山先生と、葵でどんどん話が進んでいく。
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