ウソのコイビトになりました
一週間は過ぎただろうか。
いつの間にか眠っていて、夢を見ていた。
俺の後ろは白い世界なのに目の前は真っ暗だ。
その暗闇の中に、誰かがいる。
遠く遠く離れ小さい姿なのに、すごく鮮明に見える。
それは朱里だった。
だが、朱里は俺がいる方とは逆の方向に歩きはじめ、暗闇の中を進んでいた。
ダメだ、そっちじゃない。
行くな。帰ってこい。
「朱里!!!」
俺は暗闇の中に飛び出した。
朱里の元に行くために。