拗らせ女子に 王子様の口づけを

社食に着くと、やっぱり瑞希と環と麻美が居た。
3人ともすでに今日の日替わりを購入している。
8人掛けのテーブルに後二人スーツ姿の営業のような人が見える、近づこうとすると、早川っと呼び止められた。

「俺先に昼買ってくるから、先に席についといて」

私はお弁当だから、そのまま行ける。
分かったと言って、一人でそのテーブルに近づく。

「すみません。遅くなりました」

謝りながら空いている席に手を掛ける。
近くに来ると、スーツ姿の男性が誰か分かる。


隣に座る男性に声を掛けた
「なんで奏ちゃんがいるの?」

「サオ、会社だぞ?」

「いや、休憩中だし。『野々宮主任』のがよかったです?」

ニヤリと笑いながら席に座った。
前の席には環さん、瑞希さん、麻美さん、高宮さん。
向かいに奏ちゃん、私。

なぜこんな座り方?
あぁ。高宮さんが麻美さんの隣から離れるわけないわよね。
ふふふ、とひとり納得。

「ごめんなさい。先に食べといてもらって良かったのに。遅くなってすみません」

いいの、いいの。
じゃあ食べましょう?瑞希がそう言って、

「「「いただきます」」」


と、全員で合唱した。




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