拗らせ女子に 王子様の口づけを


小学生で奏ちゃんに恋をして、中学生で初めての告白をした。
結果は惨敗だったけど、頭のいい奏ちゃんと同じ道に進みたくて、高校、大学、就職と、追っかけた。

家が二軒隣なのを良いことに、最寄り駅が同じ私たちは立ち寄るコンビニも一緒だった。
偶然を装って、何度奏ちゃんを待ち伏せしただろう。
見かねたみのりが、それじゃあいつか捕まるからと、そのコンビニで働くことを進めてくれた。奏ちゃんに気持ち悪がられる事なく、しかもお金も入って一石二鳥。
思う存分入り浸れた。


みのりに言われたことは、
●同じ部活に入らない
●同じバイトに入らない
●奏ちゃんに彼女が居るときは近寄らない

この三つを頑なに守らされた。
そのお陰で今も気持ち悪がられる事なく奏ちゃんに思いを寄せ続けている。

多分……
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