Five seconds ー恋が始まる5秒前ー




「さぁ?どうでしょうか」



いつもより彼は寂しそうに笑って、逆に質問される。



私は行ってはいけない境界線の向こう側を感じた。



途端に襲う後悔。




考えてみれば、私は彼の事について聞いたことがなかった。



何一つ。



強いて言えば、彼が先生だと知ったのも…。



よく考えてみたら理由はわからない。






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