2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- another side Twelve --**
「同情と愛情をはき違えるなって言ってるんだよ、俺は。もっと冷静になれ。な?」
ヒデくんはあたしをなだめるような口調で言った。
「……意味が分からない」
本当は、ヒデくんが言いたいことは分かる。分かっているつもり。
でもあたしは、栞ちゃんを“触れない”と言ったヒデくんの一言に失望した。
「だから、どこまでが同情でどこからが愛情なのかをはっきりさせろって言ってんだよ」
ヒデくんは、少し苛立った口調に変わった。
「これからも栞さんと変わらないつき合いをしたとしても、それが愛情だとしても、与えるだけで返ってこないんだぞ、雪には。……直貴にも」
今度はあたしを納得させるかのような口調だった。
「……つ……うした」
あたしは、今にもこぼれ落ちそうな涙を必死にこらえて言った。
「えっ?」
「失望した。ヒデくんには」
顔を上げてそう言った瞬間、あたしの目からは涙が2粒、ポロンと落ちた。