伝えられない、想い。


「あぁ…美奈か」

『ムカつく…! 日向なんて大嫌い!!』

そう叫ぶと、日向は不機嫌な顔をして


「2歳も年上の俺に向かって呼び捨てか?」

と言った。


『…日向! 出てって!』

ドアを強引に閉めようとした。
でも、強い力で押さえられる


「俺が、何でお前の家に来てるか知ってんの?」

…何で、とか知らないし!


『…おばさんに言われてるんでしょ?』

違う といって日向はその高い背で私を見下ろした



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