明日を見て 〜頑張れ、横山!〜
そう言われて、

ここが瑠衣の部屋で、この人が7つも上で、瑠衣の姉貴だとか色々頭を流れていったけど、

差出された手を掴み、立ち上がって、
そのまま瑠花さんの部屋に入り、

ベッド脇に腰掛けながら、


「辰巳、据え膳食わぬは武士の恥よ?」

「俺、武士じゃないっすけど……」

「そーね。大学生、だ、もんね。」

そう、呟く瑠花さんが、小さくて、可愛くて……

「まぁ、いいじゃない。辰巳、ほら。ね?……やだ?」

酒の力で潤んだ瞳で微笑まれ、
聞き取れないくらいの小さな声で、

ねぇ……って、ねだる姿に

俺は見惚れたんだ。

こんな可愛くて
綺麗な天使のお強請りに、

一般人の俺なんかがかなうはずもなく、



俺は結局何も考えられず、
そのまま、瑠花さんに溺れていった。
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