明日を見て 〜頑張れ、横山!〜
そう、明らかに俺のが子供で、ふてくされるように、瑠花さんから目を離す。

7歳差か……。

そんな事、関係ないって思ってんのにな。オコチャマな自分を目の当たりして、情けなくなる。

「辰巳?」

「なんですか?」

「あんた、私が好きなのね(笑)」

その言葉に驚いて、顔を上げて瑠花さんを見れば、何故か可愛く笑ってる天使がそこにいた。

「瑠花さん。すげーな(笑)」

「なにがー?」

「弟と違って、釣り上手だなって(笑)」

「あら、褒め言葉(笑)」

「でも、出来るならこの先釣るのは俺だけにしてよ。」

俺の隣で、こんな風にいて欲しい。

「はは。まぁ。とりあえず、釣れた訳だし、受け取っておくわ、あんたの気持ち。」

「え!?それって?」

マジかよ!
どこかで、どーして、急にそうなったかのなんて全然わかんねーけど、やばい。

真面目、嬉しい。

そんな、俺に……

「ま、付き合わないけどね(笑)」

「は!?」

「辰巳ー?そんな簡単じゃないのよ?乙女心は?」

「……。」

「でも、1つだけ、教えてあげる。」

「……。」

「あんたとした時、私辰巳の事しか考えてなかったわよ。」

「それって……。」

「そのまんまよ?」

「じゃー?」

「なぁに?」



「瑠花さん、俺の事、好きになる、可能性とか、ある?」

「はは。なによそれ。弱気ね(笑)」

「しゃーねーだろ。」

「俺が好きにさせるくらいに言えよ(笑)」

「言ってなるなら、言ってるっての!」
< 30 / 98 >

この作品をシェア

pagetop