明日を見て 〜頑張れ、横山!〜
「へー。良いじゃん♡何が駄目なの?顔?身長?年収?」

玲奈のテンションが上がる。
やっぱりいくつになっても、恋バナは楽しいもんね。


「顔は……まぁ、いい。身長も、まぁ。年収は……まぁ、置いといて、とりあえず人としては、いい子よ。」

てか年収とか……働いてないんだってば!
あ、でも、大学はいちお賢い訳だから将来は有望か……。
って!
何考えてんだ……私。


「あー。人は良いけど、お金はない系?あはは。学生の時だったら、瑠花はお金より愛よ!とか叫んでたのに大人になったね(笑)」

「まぁ、ね。嫌でも大人になるわよ。こんなにも周りだって、結婚しだしたんだから。」

気づけばもう、27だ。周りでも早い子は子供までいる訳で……。

「本当、結婚したいなら、ある程度はきちんと考えないとね。次の人で、2.3年付き合ったらもううちら30か。早いよねー。」

「でしょ。そりゃ慎重になるわよ。」

ため息を付きながら、
テーブルに置いてある携帯を覗けば、

……メール来てる。


「まぁ、でも、慎重になろうが、なかろうが、まずは出会わないと進まない訳でしょ?瑠花ならすぐ見つかるだろうし、まずはそこからでしょ(笑)
年下くんがどんなのかは分かんないけど、ダメそうなら、他も見ればいいんじゃないの?」

珍しく、玲奈にしては毒舌だな。
それだけ、まぁ、前回ので心配されたって事か。


「……そ、っかもしんないんだけどさ。」

そのメールを開けば……辰巳。

ー仕事終わった?
ーお疲れ様。
ー明日行けば週末。頑張って。


はぁー。

って、
おまえは、彼氏か!!
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