明日を見て 〜頑張れ、横山!〜
別れて半年弱。
お互い本社勤務といっても、建物が2つに別れている私の会社じゃ、営業畑がある別棟の人とは、お昼の食堂以外じゃ滅多に会わない。食堂は1つしかないからね。
でも、
その社食でさえ、山下とは会わなかったのに。
「あぁ。」
久しぶりに見たけど、はぁ。
やっぱりそれなりに格好いいのよね。営業ってのもあるけど、スーツも綺麗に着こなしててさ。
「この度は、ご結婚されるようで。おめでとうございます。」
嫌味としか聞こえないかもしれないが、
もう別に言えない位取り乱す事なんてないわけだから、淡々と伝える。
「ごめんな。」
「は?」
「いや、瑠花……には本当に。でも……」
今更、こんな所で、なんの言い訳?
「あのー。山下さん。私、言うほどもう気にしてませんので。」
素直に伝えているのに、申し訳なさそうな顔。
そりゃそっちからしたら笑って言える事じゃないのかもしれないけど、今更そんな顔されたってね?
「瑠花……」
「後、名前、外じゃ呼ばない約束でしたよね?止めて頂けると嬉しいのですが。では、」
「……東城。ごめん。」
「山下さん。お幸せに。」
そのままコンビニへ入り、残り1つの全然、食べたくもなかったサンドウィッチを手に取り、足早に会計を済ませ、コンビニを出た。
お互い本社勤務といっても、建物が2つに別れている私の会社じゃ、営業畑がある別棟の人とは、お昼の食堂以外じゃ滅多に会わない。食堂は1つしかないからね。
でも、
その社食でさえ、山下とは会わなかったのに。
「あぁ。」
久しぶりに見たけど、はぁ。
やっぱりそれなりに格好いいのよね。営業ってのもあるけど、スーツも綺麗に着こなしててさ。
「この度は、ご結婚されるようで。おめでとうございます。」
嫌味としか聞こえないかもしれないが、
もう別に言えない位取り乱す事なんてないわけだから、淡々と伝える。
「ごめんな。」
「は?」
「いや、瑠花……には本当に。でも……」
今更、こんな所で、なんの言い訳?
「あのー。山下さん。私、言うほどもう気にしてませんので。」
素直に伝えているのに、申し訳なさそうな顔。
そりゃそっちからしたら笑って言える事じゃないのかもしれないけど、今更そんな顔されたってね?
「瑠花……」
「後、名前、外じゃ呼ばない約束でしたよね?止めて頂けると嬉しいのですが。では、」
「……東城。ごめん。」
「山下さん。お幸せに。」
そのままコンビニへ入り、残り1つの全然、食べたくもなかったサンドウィッチを手に取り、足早に会計を済ませ、コンビニを出た。