明日を見て 〜頑張れ、横山!〜
side瑠花


昼過ぎに起きて、ダイニングに行くと瑠依がいた。



「あれ?あんたいつ帰ってきたの?」

「んー。まぁ、夜中?近くだったし、タクったー。」

「あら、リッチじゃない。」

「てか、凪きてるから。」

「あ、そ。」
こいつ、昨日の忠告無視してんじゃんか。


「連れてきたの、昨日じゃないしー。今日だから、ね、許して(笑)」

私の頭の中を読んだように、笑う弟。

「ま、いいわよ。来週あんたがゴミ出しすればね。」

「はーい。」




「凪ちゃんと出掛けんの?」
とりあえずな問いかけ。

「んー。分かんない。とりあえず昼まだだからなんか買ってこよっかなー。」

「なら、ドトールのアイスのソイラテ買ってきて。お金渡すから」


この発言で、昨日の辰巳を思い出す。
あー。
これか……。


「えー。まだ行くって決めてねーし。しかも、駅前まで行くのめんどくさい。コンビニでいいじゃんか。」


「うるさい、さっさと行け。今すぐ行け。買って来るまで戻ってくんな!」

そのままリビングにあった2千円渡して瑠依を追い出した。
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