明日を見て 〜頑張れ、横山!〜
「何?今更じゃないの?」

いきなりな返答。

「今更も何も俺は瑠花さんと会ってから、瑠花さんだけだよ。」

「……。」


「瑠花さんは?人事の先輩、いい人だったの?」

嫉妬まるだしで
拗ねたように言う俺に、

「は?なんで、あんたが知ってんのよ!!!」

はは。
やっぱりこの前の覚えてねーのかよ。

「この前飲んだ時、自分でうわ言みたいに言ってたよ。」

「……。」



「付き合うの?」

「あんたに関係ない。」



「あるよ。俺は瑠花さんが好きなんだから。」

「辰巳……もういいって。

あんな始まりだったから、あんたそー感じてるだけよ。まだ、大丈夫よ、これから先、可愛い子なんていっぱい出会うわよ。」


笑って言われる言葉に、
やっぱりムカついて。

「なんで、瑠花さんが決めんだよ!俺は、瑠花さんがいいんだよ!」

「はは。だから、あんたまだ、若いんだって。」



でたよ。
また、それ。
若い。

若いって!!
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