明日を見て 〜頑張れ、横山!〜
でも、こんな風に言っても
きっと瑠花さんからしたら、

若いわね。で終わるんだろな。

だから……


「確かに、職に関しては口先だけだよな。ごめん。」

結局オコチャマは変えられねーんだ。

俺、どーしたらいいんだよ。




「辰巳、男が簡単に謝るなって言ったでしょ?」

「ん。でも、自分に落ち度があったら、謝るのが人としてだろ。」


この先、もう、どうしていいかも
わかんねー俺に、いつも通りな瑠花さんが、
笑って言葉を続ける。


「あら、良い子ね。」

「……俺、子供じゃないよ。」

「知ってるわ。」

「犬でもないし。」

「あはは。」

「瑠花さんにベタ惚れしてる……男なんだよ。」

「あはは。」

「……」


「そーね。私の可愛い、 私の婚約者ね。」



!?


「へ!?」
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