明日を見て 〜頑張れ、横山!〜
さっきと同じように、
可愛いく笑う天使は

まるで当たり前かのように、

「あら?違うの?」

とまた言葉を続ける。



「いや、え!?マジ!??」

「冗談だったのー?」

笑いながら、首を傾げる姿が
また可愛すぎんだけど……

「いや、俺は本気だけど。」

だけど、
だけど……

若いとか、
やだとか、無いとかいったの、

瑠花さんじゃんか!?



「あはは。結婚はしないけど、まぁ婚約者ってのは響きとして悪くないかもね(笑)」

「本気?」

「さー?どー思う(笑)?」

「大丈夫、本気にさせるから、隣にいてよ。」

「あはは。私もまだ若いって事ね。あんたの可愛い夢に付き合ってあげるわ。」

そう言って、
俺の前で可愛く、そして綺麗に微笑んだ。


「……夢じゃなくて、現実にしたいんだけど。」

「んじゃー頑張りなさい(笑)」

「うん。」

そう言って、俺は可愛くて綺麗な天使を抱きしめた。


全然、
展開がいきなり過ぎて、

まだ実感なんてなくて……

そもそも
瑠花さんが、
全然本気だかもわかんねーけど、


とにかく俺は、
前だけ見て、この人を離さない。


もう、
瑠花さんに釣り合う男になれるよう、
へこたれる暇なんて、
ねーって事だ。


そう、だから、一緒にいよう。



これから俺達は
2人で、
明るい明日に向け進むんだ。




Finー


< 97 / 98 >

この作品をシェア

pagetop