出会い系で出会った男たち 2
「もしもし。」


『じゅり~聞いてよ~♪』


声からして怒ってる感じではないのがわかりました。

置いていったのに怒ってないっぽいユキ。

謎。



「え?あのあと?ごめんわたし無理で帰っちゃった。」

そう言うとユキはとんでもないことを言いました。


『別にいいよ。昨日さぁ、買出し車で行ったんだけどさぁ~、帰ってじゅりいなくてすっごい怒ってたんだからっ!!』


車で?飲酒ですか???

わたし飲酒運転が嫌いなんです。

最低限のマナーだし、飲酒運転で人を跳ねたりしたら怖いじゃないですか。

最低の奴らだとまた思いました。

というか別にいいと言うユキの懐、広すぎと思うでしょ??

メンズ独り占めしたいだけですから♪


「へぇ~。やっぱばっくれたから??」


『鍵も閉めてなかったし、電気つけっぱなしだし、何かあったらどうするんだ!!あの女の番号教えろってすごかったんだよ!!』


想像がつくけど最後の言葉が引っかかったわたし。


「で、教えた??」


『ううん、じゅりは絶対嫌って言うと思ったからアドレスしか知らないって言った!!で、わたしのウィルコムのアドレス教えたらひつこくメールしてた。クソ女とかいっぱい入ってたよ。ていうかじゅりの家、あのへんだよね??会わないようにね!!』


…ユキ、いつからあんたそんなできる子になったの??

ユキ、ちょっと見直したよ。


「あ、まじで?ごめんありがとう。うん気をつけなきゃね~!!つーかあのノリまじ無理だし。」


そう言うとユキは笑って


『じゅりは真面目だねぇ~。食っちゃえば一緒じゃん。』


…あなた食ったんですね。

わたし食う気なかったんですけど??

つーかその理論にたどり着く意味がわからん。
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