絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
あたしがマキヤの事なんて好きじゃないということは、彩美が一番よく知っている。


ここで親しげな会話はできなかった。


マキヤもすぐにその事を理解したのか、簡単に言葉を交わすだけで他の場所へと移動して行った。


それを見てホッと胸をなで下ろす。


「なんで急に挨拶なんてしてきたんだろうね」


朝食を食べながら彩美が不思議そうにそう言って来た。


「さぁ? よくわからないね」


あたしは気のない返事をして朝食を開始したのだった。
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