絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
その額から血が流れ、顔を真っ赤に染めても止まらない。


あたしはその様子を後ろから見つめていた。


ガン! ガン!という固い音が響いている中、透明な壁に写ったマキヤの額には白い骨が見えていた。


目はうつろで、気絶寸前だということがわかる。


それでもマキヤは自分の額を壁に打ちつけ続けた。


固いものがぶつかる音は途端にグシャッと、肉が潰れるような音に変化して……そして、マキヤはその場に倒れ込んだ。


額から柔らかな脳味噌が飛び出している。


あたしは咄嗟に視線をそらし、すぐに部屋から出たのだった。
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